あとがき

 こんにちは、鯨井 海です。
 今回はホラー物に挑戦しました。が、私的にホラーになってないと思っとります(涙)。
 字だけで読者を怖がらせる才能が欲しいものです・・・。
 ちなみに『GHOST』はホラーだと思ってません。あれは微シリアス&微ギャグです(苦)。

 さて、身内の間では、キャラクターの名前が漢字である事が珍しい私が、更にホラーという
ジャンルに無謀ながらチャレンジした今回の作品は、まさに記念物と言っても過言ではない
でしょう。
 ホラーを書いたのは、これが初めてです。ハイ。
 何故ホラーを書いたのかというと、某友人にホラーとか書いたりしないのか、と言われ、
じゃあ書いてみようかというノリで。

 しかし、早速行き詰ったのが現実。まず設定で、普段使わない頭を使いました。
 何にしたって一番悩んだのがタイトルです。色々考えましたよ。タイトルだけでも、怖っ
感じるようなものがよくて、悩みに悩んだ末・・・『洋館』とかけて『妖館』と・・・。

 続いてホラーの味(?)を如何に出すか困りました。グロテスクな内容にしても、それは
単に気持ちが悪いだけなので却下。
 仕方ないので、自分が嫌な崖っぷち系、危機迫る系、追われる系っぽいストーリー
にしました。
 タイムリミット性にして書き出した結果、時間に追われていたのは泥棒と言うよりは、
むしろ作者の私でした(屍)。
 問題の惨劇の日が、中途半端な『三月十九日』なのは、私にホラーを書かないのかと
言って来た某友人の誕生日だからです(最悪)。

 泥棒の名前が出なかったのは、わざとです。一度はやってみたかったのですよ。
主役なのに名前が出ない、ってのを。
 いや、別に、いぢめてる訳じゃ・・・(汗)。

 そんでもってラストは、バッドエンド。これは初めから決めていました。
 ああ、やっと解放された! と安堵に浸っているところへどんでん返し。多分、死んでしまった
かと思います、泥棒さん(ヲイ)。
 最後の本当の〆は鞠子に。貴女が最恐です(笑)。

 此処まで読んで下さって有り難うございます。少しでもゾクッとしてくれたら幸いです(苦笑)。

2006.5.28 U.Kuzirai